とことこ
とことこと東京の街を側走る。
親友の頼みには断れないタチである。
親友の職場の先輩の退去に当たり洗濯機とセミダブルのデカしたベッドを目黒邸へ運ぶ為21時30分に恵比寿駅へと降り立った訳であるが、カーシェアにて借りた車が大型の軽自動車であり(矛盾である)洗濯機は良いもののベットが入り切らず予定の時間をオーバーし、代わりの大型の車を拝借する経緯に至ったのである。
自宅には他の友人を2人程待たせており板挟み状態になった挙句、急ピッチな肉体労働に少しだけ親友に腹を立てつつ、彼だから仕様が無いと鼻で笑うのであった。
そんな予定がおよそ1時を廻ると予測されており友人との作曲が待っているのだと情に訴えながら帰路へ立つ私はなんて薄情な人間なのだろう。何かあったら連絡をしてくれとまるで贖罪のようなメッセージを送りつけ緑色の電車に揺られている訳だが、改めて酷いことをしたと思う。
反省したまう。