もののけ姫

2020年7月30日に書いた下書き。引き続き書くこともないので投稿しちゃえ!

全国の劇場でジブリ映画が再上映されることもあって、もののけ姫風の谷のナウシカを観てきた。

言わずもがな、もののけ姫は僕が邦画で1番好きな作品な訳だが、案の定アシタカが蝦夷の村を去る時のアシタカせっき(漢字はわからない)で泣いてしまった、やはりもののけ姫は素晴らしい。

年に3度以上、もののけ姫を観てる僕がこの間初めて気が付いた事の一つとして、主人公アシタカがひたすら寡黙だという事だ。それ以前のジブリ作品の主人公(ナウシカ、キキ、メイ、ポルコロッソ)は独り言が多いのに対してアシタカは一切それがない。基本的に、主人公の独り言というのは物語の流れを汲み取り易くする為に使われる訳だが、それがもののけ姫にはない。

だからこそ、このアシタカヒコという人間が不思議で堪らない。観てる僕ら観客がアシタカとして入り込めるし、または寡黙な時代の見届け人としても見てとれる。

元々巨石文明の末裔の蝦夷の一族もあってか、シシガミの森について1番理解があるのもアシタカである、あのモロ以上に。またこれが面白い、5代勢力(アシタカ、モロやもののけ姫、乙事主、エボシ、ジコ坊)でシシガミ様に対する信仰度、理解がバラバラのがこの作品のミソである。

時代の見届け人アシタカに、人間に捨てられ過去の文明にすがるサン及びモロ、シシガミ様を慈悲の女神と盲信した乙事主、自然の神より人間を恐れた元奴隷のエボシ様。 善も悪もない互いの価値観のぶつかり合いが堪らなく素晴らしい。

また主題歌が史上最高傑作。悲しみと怒り、そこに憎しみなどない各々のやらせなさが凄まじい。

完結途中、メモとして保存しておく